マグセーフ充電器は、2020年のAppleの発表会で、iPhone12と同時に発表された新しい充電器です。
このマグセーフ充電器ですが、結論から言ってしまうと、最高です。
なぜなら、ライトニング端子にわざわざ線を繋ぐ手間がないからです。
もう少し具体的にいうと、iPhoneの中に円状の鉄が入っていて、そこにマグセーフ充電器(つまり磁石)がカチッとくっつく仕様になっています。
つまり、マグセーフ充電器をくっつけるだけで充電が開始され、外すと止まる。
ようはQi充電器です。
とにかく楽なんですよ。
そんなマグセーフ充電器を購入し、1ヶ月くらい使ってきたので、本記事で詳しく書いていこうと思います。
しっかりデメリットについても書いていますので、気になっている方は購入する前にぜひ一読してみてください。
それではいきます。
マグセーフ充電器とは
マグセーフ充電器は、iPhone12の充電用に新しく開発された、磁石式の充電器です。
磁石の力はわりと強く、iPhoneを裸の状態でくっつけると、カチッと音がするくらいしっかりとくっつきます。
また、くっつけた時には、今までの充電の時と違うアクションが画面に表示されると共に新しい起動音も流れます。
マグセーフ充電器のスペック
使用可能機器 | Qi対応機器全て |
---|---|
推奨W数 | 20W |
ケーブル | USB-C |
ケーブルの長さ | 1m |
総重量 | 54g |
アダプター | 別売 |
iPhoneで使用する場合は、iPhone8以降であれば使用することが可能です。
また以下の画像のように
AirPodsProのケースを置くと充電することができます。
重さに関しては以下で
54gと数値上は若干重たそうですが、持った感じではほとんど重さを感じることはありません。
また、アダプターに関しては同梱されていないため、別途購入する必要があります。
筆者の組み合わせはこちら
推奨が20Wということで、RAVPOWERの61Wの急速充電器を組み合わせて使っています。
この充電器については、『RAVPOWER USB急速充電器 61W RP-PC105レビュー』という記事に詳しく書いていますので、そちらをご覧ください。
実際使ってどうなのか
結論から言うと今はこれしか使っていません。
理由は、端子をさす手間がないからです。
充電したくなったらiPhoneの裏にくっつけるだけです。
正直使う前は「今までの端子でいいだろう」と思ってました。
でも不思議ですね、今では端子を一切使っていません。
マグセーフ充電器のデメリット4つ
ここでは、マグセーフ充電器のデメリットについて包み隠さずお話したいと思います。
デメリットは以下4つ
- 充電しながらだとスマホを扱いづらい
- ケースの上からだと吸引力が弱くなる
- 急速充電器に比べると充電速度が遅い
- 20Wのアダプターを買う必要がある
それでは1つずつ解説していきます。
1.充電しながらだとスマホを扱いづらい
iPhone12を充電しながら使う場合は、操作が難しくなります。
なぜなら、裏に大きい磁石がくっついているからです。
もう少し分かりやすく言うと、マグセーフ充電器自体少し厚みがあるので、つけることでiPhone自体も厚くなります。
そうなると、ホールド感が明らかに弱くなるので、いつもの1.5倍くらいは扱いづらくなります。
これに関しては、今だに慣れていません。
解決策としては「スマホをいじる時に都度はずす」という方法がありますが、その分充電速度が遅くなってしまうので、基本は長時間手放す時に使用することをおすすめします。
2.ケースの上からだと吸引力が弱くなる
マグセーフ用に作られているケースなら問題ありませんが、そうでないケースを使うと吸引力は若干落ちてしまいます。
理由は、ケースなしとケースありで吸引力を比べた際に、ケースありの方が若干弱かったためです。
ちなみに筆者が使っているのは、「Caseology カペラ」というクリアケースです。
詳細が知りたい方は、『Caseology Capellaレビュー』をご覧ください。
こちらのケースは、あれこれ調べた結果マグセーフがくっつくということだったので購入しました。
実際にちゃんとくっつきます。
ですが、やはり若干の弱さは感じています。
ただ、実際問題そこまで弱いかというとそうでもないので、ここに関しては割り切れるレベルだと思っています。
解決策としては、マグセーフ対応のカバーを購入することです。
そうすれば何の違和感もなく使うことができます。
3.急速充電器に比べると充電速度が遅い
急速充電器に比べると、明らかに充電速度は遅くなります。
とはいえ、今までのQi充電器に比べると圧倒的な速さだと思うので、そんなに遅いと感じたことはありません。
具体的には、マグセーフ充電器とRAVPOWERのセットで、iPhone12miniのバッテリー残量52%を5分充電してみました。
結果は56%。
なので、5分で4%充電できたことが判明したわけですが、個人的には十分な速度であると言って良いと思います。
4.20Wのアダプターを買う必要がある
マグセーフ充電器のアダプターは、推奨20Wです。
なので、20Wのアダプターを買う必要があります。
以下はApple純正の20Wアダプター
Appleの純正を買うのが一番望ましいですが20Wのアダプターは他にも沢山あって
Ankerの方が安くて小さいという特徴があります。
もちろんお手持ちのアダプターでも充電はできますが、W数が少ないとそれだけ充電速度が遅くなるのは覚悟しておかなければいけません。
※iPhone11Proシリーズのみ同梱18W。
メリットは、充電しながらイヤホンで音楽が聴けます。
マグセーフ充電器で充電すると、充電しながらイヤホンで音楽を聴くことができます。
なぜなら、ライトニング端子が空いているからです。
地味なことではありますが、今までできなかったことを解決してくれています。
以上で、マグセーフ充電器のレビューを終わりにします。
最初にマグセーフ充電器を見た方の中には、ぶっちゃけ「そんな物いらねーよ!」と思った方も少なくないはずです。
もしかしたら、iPhone12シリーズを購入した方の中にも、マグセーフ充電器を買った方が少なかったりするかもしれません。
こればっかりは、実際に使ってみないと分からない部分ではあります。
お値段も4,000円ほどで、20Wのアダプターも買うと合計6,000円くらいになってしまいます。
なので、決して安い買い物とは言い難いでが、そこは思い切って一度使ってみてください。
きっと、以前のものには戻れなくなると思いますし、今後の主流になっていくことはほぼほぼ間違いありませんので。
それではまた