「Wi-Fi6」対応の無線LANルーターを購入しようと思っても
てなりますよね?
なのでこの記事では、Wi-Fi6について説明したあとに、Wi-Fi6に対応した無線LANルーターの比較をやっていきます。
なぜなら、Wi-Fi6について理解していなければ、どの機種を選べばいいかまったく分からないからです。
また、最後にWi-Fi6の正しい使い方についても解説していきますので、そちらの方も読んでみてください。
それではいきましょう。
Wi-Fi6について
ここではWi-Fi6について解説していきます。
そもそもWi-Fi6というのは、今までのWi-Fi(Wi-Fi5とします)と比べて何が良くなっているのでしょうか?
結論をいうと「通信速度が速く安定している」ということです。
理由については4つありまして
- 通信速度が4倍速い
- 2.4GHz帯と5GHz帯2つの周波数を処理することができる
- TWT(Target Wake Time)
- 混雑環境における接続ニーズを満たす
それでは1つずつ解説していきます。
①通信速度が4倍
通信速度が4倍ということなので、まずはWi-fi5とWi-fi6の最大通信速度の理論値を見てみます。
Wi-Fi5 最大通信速度 | 6.93Gbps |
Wi-Fi6 最大通信速度 | 9.6Gbps |
理論値を見る限りでは、4倍の意味がまったく理解できないと思います。
というのも、理論値はあくまで理論値であるということで、実際に使う際に出る速度がWi-Fi6の方が4倍は速くなるということみたいです。
上の数値画像は、「Fast.com」を使って僕の使っているWi-Fiの通信速度を測定したものですが、たったの3.6Mbpsしか出ていません。
1Gbps=1,000Mbpsなのでハッキリ言ってめちゃくちゃ遅いんですよね。
ちなみに、3.6Mbpsでもそんなに支障なくパソコンを操作することができます。
YouTubeは、ほとんど止まらずに視聴することが可能です。
②2.4GHz帯と5GHz帯2つの周波数を処理できる
2つの周波数帯の特徴は以下で
2.4GHz | 通信速度遅めだが障害物に強い |
5GHz | 通信速度速めだが障害物に弱い |
Wi-Fi5では「5GHz」に対応しているだけでした。
ということは、障害物があると電波が届かないといったことが起きるわけですが、Wi-Fi6ではそういったことが起こらなくなるということです。
しかもエレコムによると「2.4GHz」唯一の欠点の速度の遅さも、「1024QAM」という技術のおかげで、だいぶスピードが向上しているそうです。
③TWT(Target Wake Time)
使っていない端末をスリープ状態にすることによって、電力効率を向上させます。
④混雑環境における接続ニーズを満たす
Wi-Fi 6 を早期に導入したスタジアムでは、素晴らしい結果が出ています。例えば 2019 年夏にネットワークを導入した米オクラホマ大 学のゲイロード ファミリー オクラホマ メモリアル スタジアムは、2019 年 11 月 9 日の対アイオワ州立大学戦でユニーク ユーザー数 32,673 人、データ通信量 4.2TB(テラバイト)という過去最高の利用率を記録しました。
引用元:Wi-Fi Alliance
どうやら海外では、人の集中するスタジアムにガンガンWi-Fi6を導入しまくっているみたいで、すでに25万人以上もの人が快適にWi-Fiを使えているそうです。
Wi-Fi6 5機種の最大転送速度比較
本日比較するのは以下の5機種
- BUFFALO 「WXR-5950AX12R」
- ASUS 「RT-AX88U」
- TP-Link 「Archer AX6000」
- ELECOM 「WRC-X3000GS」
- NETGEAR 「Nighthawk AX8」
機種 | 最大転送速度 |
---|---|
BUFFALO 「WXR-5950AX12R」 | 5GHz:4803Mbps 2.4GHz:1147Mbps |
ASUS 「RT-AX88U」 | 5GHz:4804Mbps 2.4GHz:1148Mbps |
TP-Link 「Archer AX6000」 | 5GHz:4804Mbps 2.4GHz:1148Mbps |
ELECOM 「WRC-X3000GS」 | 5GHz:2402Mbps 2.4GHz:574Mbps |
NETGEAR 「Nighthawk AX8」 | 5GHz:4804Mbps 2.4GHz:1147Mbps |
※数値はすべて理論値です
BUFFALOとNETGEARの転送速度が5機種の中でも速く、ほぼ同じ値を表しています。
ASUS、TP-Link、ELECOMの3社もすべて同じ速度数値です。
この結果から見ても、BUFFALOとNETGEARがハイエンドモデルという位置付けになっていますが、実はNETGEARにはもうひとつ上のハイエンドモデルが存在しているので、ここで紹介しているのはミドルエンドになります。
また、BUFFALOは2020年5月10日の段階で確認できているWi-Fi6の機種は、ここで紹介している1機種のみとなっています。
Wi-Fi6 5機種の価格比較
機種名 | 価格 |
---|---|
BUFFALO 「WXR-5950AX12R」 | ¥32,496 |
ASUS 「RT-AX88U」 | ¥45,800(税別) |
TP-Link 「Archer AX6000」 | ¥27,770 |
ELECOM 「WRC-X3000GS」 | ¥26,587(税込) |
NETGEAR 「Nighthawk AX8」 | ¥32,255 |
※2020年5月10日amazon調べ
TP-Linkだけあきらかに価格が安くなっています。
Wi-Fi6 5機種のポート数比較
機種名 | ポート名 | ポート数 |
---|---|---|
BUFFALO 「WXR-5950AX12R」 | WAN | 10Gbps×1 |
LAN | 10Gbps×1 1Gbps×3 | |
USB Type A | 1 | |
ASUS 「RT-AX88U」 | WAN | 1 |
LAN | 8 | |
USB 3.1 Gen 1 | 2 | |
TP-Link 「Archer AX6000」 | WAN | 1 |
LAN | 8 | |
Type A USB 3.0ポート Type C USB 3.0ポート |
各1 | |
ELECOM 「WRC-X3000GS」 | WAN | 1 |
LAN | 4 | |
USB | – | |
NETGEAR 「Nighthawk AX8」 | WAN | 1 |
LAN | 5 | |
USB 3.0 | 2 |
BUFFALOにだけ、10Gbpsのポートがついています。
なので、10Gbpsのポートを使いたい人は、BUFFALO1択ということになります。
Wi-Fi6 5機種の大きさと重量比較
機種名 | 大きさ | 重量 |
---|---|---|
BUFFALO 「WXR-5950AX12R」 | 300×195×75mm(本体のみ) | 1580g(本体のみ) |
ASUS 「RT-AX88U」 | 300×60×188mm | 1010g |
TP-Link 「Archer AX6000」 | 261.2×261.2×60.2mm | – |
ELECOM 「WRC-X3000GS」 | 140×40×207mm(本体のみ) | 約600g(本体のみ) |
NETGEAR 「Nighthawk AX8」 | 305×202×161mm | 1281g |
Wi-Fi6 5機種の紹介とおすすめ機種
【おすすめ】BUFFALO WXR-5950AX12R
引用元:BUFFALO公式
WXR-5950AX12Rの特徴
- バンドステアリング
- 干渉波自動回避機能
- アドバンスドQoS(4K)
- 8×8ビームフォーミング
- キッズタイマー+i-フィルター
- IPv6
- 無線引っ越し機能
- USB共有機能
- StationRadar
おすすめにした理由は、WAN/LANポートに10Gbpsが対応しているからです。
今後10Gbpsの高速回線を使用したサービス、例えば「スマート家電(IoT)」などがどんどん増えていくコトを考えても、10Gbpsのポートがついているのはそれだけで「最先端の無線LANルーターである」と言わざる終えません。
今回紹介した5機種の中で10Gbpsのポートがついているのは、「BUFFALO WXR-5950AX12R」ただ1つだけとなっています。
ASUS RT-AX88U
引用元:ASUS公式
ASUS RT-AX88Uの特徴
- デュアルバンド
- ゲーミングWi-Fi無線ルーター
- 家中をカバーするメッシュWi-Fiシステム機能「AiMesh」搭載
- トレンドマイクロ社の技術を採用したセキュリティー機能付
「ASUS RT-AX88U」の最大の強みは、メッシュWi-Fi機能を搭載しているという点です。
メッシュWi-Fiは、複数のルーターを置くことによって、電波の届きにくい部屋や浴室などにも、親機とまったく同じ電波を届けることができる機能のコトです。
TP-Link Archer AX6000
引用元:TP-Link公式
TP-Link Archer AX6000の特徴
- 異次元のスピード
- 進化した接続性
- 圧倒的な効率性
- 強力な処理能力
- インテリジェントコネクション
- セキュリティシステム内臓
- かんたん設定
「TP-Link Archer AX6000」は、2.5GbpsWANポートを搭載しているので、1Gbpsを超えるスピードでネットサービスを利用することが可能となっています。
ELECOM WRC-X3000GS
引用元:エレコム公式
ELECOM WRC-X3000GSの特徴
- インテル HOME Wi-Fi チップセット搭載
- IPv6(IPoE)に対応
- 自動回線切り替え機能「ALS」を搭載
- ハイパワー内臓アンテナ搭載
- バンドステアリング搭載
- ビームフォーミングZ
- 全ポートGiga対応
- かんたんセットアップ4
- らくらく引越し機能
「ELECOM WRC-X3000GS」は、唯一ミドルエンドモデルのWi-Fi6となっていて、価格が安く、サイズもコンパクトなのが魅力といえそうです。
NETGEAR Nighthawk AX8
引用元:NETGEAR公式
NETGEAR Nighthawk AX8の特徴
- 最大5,951Mbpsの速度
- 強力なクアッドコアCPU
- 160Mhzチャンネル対応
- ギガビットポート×6
- 4X4 MU-MIMO
- 1024-QAM
- USB 3.0ポート×2
- ポートアグリゲーション
「NETGEAR Nighthawk AX8」は一見アンテナがなさそうですが、「ウイング」の下に高出力アンテナが4本搭載されていて、最大のパフォーマンスを発揮しつつWi-Fiの接続範囲を拡大します。
以上でWi-Fi6 5機種の紹介を終わります。
次世代の通信規格Wi-Fi6は、今後主流になりますので、早い段階で購入し、揃えておくことをおすすめします。
それではまた