映画えんとつ町のプペルが2020年12月25日に公開されました。
映画.comの『国内映画ランキング2020年12月26日〜2020年12月27日』によると、「約束のネバーランド」や「STAND BY ME ドラえもん2」、「ワンダーウーマン 1984」といったそうそうたるメンツをおさえ、初登場4位にランクインされており、上々の滑り出しをきったとみて間違いなさそうです。
この映画の作者は、キングコングの西野亮廣さんで原作は「絵本えんとつ町のプペル」と言われていますが少し意味合いが違います。
というのも実際は逆で、映画を作ることがはじめから目的としてあって、絵本はそのための宣伝媒体であったと見る方が自然な流れといえます。
映画の脚本が先にあり「このまま映画を公開しても誰も来ない」と思ったので、全7章のうちの3章と4章を抜き取って作ったのが「絵本えんとつ町のプペル」である。
※本人の言葉より
そんな「映画えんとつ町のプペル」を実際に劇場に観に行ってきたので、本記事では感想を書いていきます。
もしまだ観に行っていない方は、ぜひ一度映画館に足を運んで、その目で確認してきてください。
それではいきます。
西野亮廣について
お笑いコンビ「キングコング」のツッコミ担当で、2021年現在では絵本作家として幅広く活躍しています。
※細かく言うともっといろんな顔がありますがここでは割愛
有名な言葉に「ディズニーを倒す」や「エンタメで世界を獲る」というものがありますが、この言葉にお笑い要素は一切なく、つまりボケでもなんでもなく、本気で世界を獲りにいっています。
その活動の全貌は、自身が運営するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」で毎日投稿される2,000文字〜3,000文字の記事にしっかりと書かれています。
映画えんとつ町のプペルについて
映画えんとつ町のプペルは、絵本に描かれている物語をそのまま映画にしたものですが、絵本には描かれていない登場人物が数多く登場しています。
しかもそれだけではなく、アクションシーンや歴史的背景、笑える要素などもふんだんに盛り込まれており、初めて観る人にも楽しめる映画となっています。
この映画は西野亮廣の自伝とも言える物語で、登場人物一人一人に役割があり、それぞれに感情移入ができるように仕上がっています。
「映画えんとつ町のプペル」の感想
感想については以下4つ
- 非常に高いクオリティー
- 個性的な登場人物
- 音楽
- 伏線
それでは1つずつ解説していきます。
1.非常に高いクオリティー
結論からいってしまうと、クオリティーがとにかく高い作品です。
理由については以下で
見ていただければわかる通り、えんとつ町の絵だけでも一つ一つ丁寧にとても細かく描かれているのが分かると思います。
そこにカメラの視点や動きが加わることによって迫力が増すので、実際にえんとつ町に入っているような感覚にさえ陥ってしまいます。
この映像はYouTubeで公開されているので、スマホや家のテレビでもみることができますが、映画館の大きなスクリーンでみた方がより迫力が伝わるようになっています。
2.個性的な登場人物
劇中には、個性豊かな登場人物が15人も登場しています。
引用元:プペル公式
声優陣もあまりの豪華さに驚いてしまいますが、それぞれのキャラにあった人選をしっかりとしているとのことで、完成作品をみると思わず納得してしまいます。
それに一人一人にちゃんと役割があって、観ている人は必ずといっていいほど登場人物の誰かに感情移入してしまうことがあるようです。
YouTubeの東宝MOVIEチャンネルで3人のキャラクターの特別動画がアップされています。
そちらもぜひチェックしてみてください。
3.音楽
音楽は、映画えんとつ町のプペルの重要な要素になっていて、かなり多くの音楽が使われています。
具体的には、オープニングに使われている「HALLOWEEN PARTY-プペルVer.」
粉ミルク「メザメ」
秋山黄色「夢の礫」
ALONE「ドリーマー」
ロザリーナ「えんとつ町のプペル」
これらの素晴らしい音楽が劇中でも効果的に使われていて、作品を盛り上げています。
4.伏線
4番目に偉そうに伏線とか書いてますが、筆者は伏線についてあまりよく分かっていません。
なぜなら、あまり伏線を意識して物語を観ていなかったからです。
少し踏み込んで話すと、少々ネタバレになってしまうんですけど、最後に流れるエンドロールで意味の分からない船が出てきます。
伏線と呼んでいいのかわかりませんが、「一体あの船にどんな意味があったのか?」今でもサッパリ分かっていません。
そのほかにも色々な仕掛けがあるみたいなので、そこら辺が得意な方は何度か観てみると面白いのかなぁと思ったりしています。
グッズの「CHIMNEY TOWN」が可愛い
映画といえば「グッズ」です。
今回の映画えんとつ町のプペルにも当然グッズがあるわけですが、単純なそれとはわけが違います。
グッズ用にわざわざ一からデザインをし直してるみたいなんです。
それが以下で
引用元:Buzzes感想投稿キャンペーン
ルビッチとプペルがポップでキャッチーな可愛らしいイラストになっていて、思わずホッコリしてしまいます。
上の画像にはありませんが、実際の劇場にはバンカーリングや付箋、缶バッジなどが販売されていました。
劇場のグッズコーナーに売っていたかどうかはちょっと忘れてしまったんですが、絵本はかなりおすすめですので、まだ持っていない方はぜひ買ってみるといいと思います。
お子さんに読み聞かせるのもいいですし、単純に絵が綺麗なので、インテリアとして飾っておくだけでもかなり映えると思います。
以上で、映画えんとつ町のプペルの感想を終わります。
作者の西野亮廣さんのことをとにかく嫌いで「絶対映画も観ない!」となってる方もいるかもしれませんが、そんな感情はとっとと捨てて一度観てみることをおすすめします。
一つの作品を作るのに8年間もかけたというのは伊達じゃありませんから。
劇場に足を運び、あなたのその目で確かめてみてください。
それではまた