- これからパソコンを購入しようと思っている
- 家でWi-Fiを使えるようにしたい
パソコンは、購入しただけでは使えるようになりません。なぜなら、Wi-Fiが必要だからです。
とはいえ、電源をつければパソコン自体は起動します。しかしながらWi-Fi、つまりネットに繋がっていない状態(オフライン)では、オンラインの作業はできません。
例えばスマホや携帯電話は、圏外の状態だと電話やメールができません。それとまったく同じことです。
ネット回線の種類は
- 固定回線
- モバイルルーター
- ホームルーター
- テザリング
- 無線LAN
上記の通り5つあります。
この記事では、5つのネット環境について1つずつ解説していきます。これから家にネットを繋ぐ際の参考にしていただければ幸いです。
これからパソコンを購入しようとしている人へ
2020年6月7日、コロナで我々の生活は一変しました。今までオフラインでやっていたことが、急にオンラインになったのです。
例えば、会議やオフィスワーク、学校の授業までもがオンラインになりました。あまりに急なことだったので、急いでパソコンを買ったり、ネット環境を構築したりとかなり慌ただしかったと思います。
今回のコロナの件を受けて、なんとなくボヤーっとでも「今後パソコンが必要になるよなぁ〜。」と思った人は、少なくないはずです。
とはいえ、今まで必要ないと思って購入をしてこなかった物ですから、無知であっても仕方がありません。この記事で、パソコンを使うためのネット環境について一緒に学んでいきましょう。
家にネット環境がない人に知ってほしいこと
ネット環境は、「固定回線」だけではありません。様々な種類が存在しています。
主に5種類
- 固定回線
- モバイルルーター
- ホームルーター
- テザリング
- 無線LAN
※⑤の無線LANだけは固定回線がなければ使うことができません。
⑤以外は、どれを使っても、パソコンをオンラインに繋げることができます。ただ、どれも一緒というわけではなくて、それぞれに特徴があります。その特徴や、メリット・デメリットを知ると、「どのネット回線にするか?」と迷うことなく、選ぶことができます。
5種類のネット環境の比較
月額料金 | 通信速度 | 工事 | 持ち運び | 無線 | 開通期間 | |
---|---|---|---|---|---|---|
固定回線 | 5,700円 | 1Gbps | ◯ | × | × | 1ヶ月 |
モバイルルーター | 3,880円 | 440Mbps | × | ◯ | ◯ | 1週間 |
ホームルター | 4,880円 | 962Mbps | × | △ | ◯ | 1週間 |
テザリング | 500円 | 46Mbps | × | ◯ | ◯ | 1日 |
無線LAN | 0円 | 800Mbps | × | △ | ◯ | 当日 |
※通信速度は、テザリングのみ実測値です。
無線LANは、単体では使用することができません。固定回線が必要です。
上の表は、あくまで目安です。詳しくは、契約する会社の公式ホームページ等をご覧ください。
固定回線
固定回線は、固定された回線のことです。固定電話と一緒ですね。
つまり、電信柱を伝っている配線を使って、パソコンをネットに繋ぎます。なので、工事が必要です。
基本的には、優先でパソコンに繋ぐ必要があります。無線でネットに繋ぐ場合は、別途無線LANの端末を購入する必要があります。
月額料金は1番高いですが、ネット環境については1番安定してます。
通信速度に関しては1Gbps出ますが、あくまで理論値の最大値なので、実際は1Gbpsの半分も出ません。しかも、通信が混み合っている時間帯の通信速度はかなり遅くなり、下手したらYouTubeですらスームーズに観ることができなくなります。
ホームルーター
ホームルーターは、コンセントにさすだけでWi-Fiを使うことができます。そのため、工事する手間がなく、申し込みをしてから本体が自宅に届いたらすぐに使用することができます。
ホームルーターを提供している会社は、UQWiMAXとソフトバンクです。製品については、ソフトバンクは「ソフトバンクエアー(Airターミナル4)」UQWiMAXは「WiMAX HOME 02」と「Speed Wi-Fi HOME L02」の2つです。
月額料金 | レンタル | サイズ(W×H×D) | 重量 | ギガビット | 通信速度 | 最大接続数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンクエアー(Airターミナル4) | 4,880円 | ◯ | 103×225×103mm | 635g | 非対応 | 下り最大962Mbps | 64台 |
WiMAX HOME 02 | 3,880円 | × | 50×118×100mm | 218g | 非対応 | 下り最大440Mbps | 20台 |
Speed Wi-Fi HOME L02 | 3,880円 | × | 93×178×93mm | 436g | 対応 | 下り最大1.0Gbps | 40台 |
ソフトバンクエアーはレンタルすることができます。ただしレンタルの場合は、月額料金が5,370円(税抜)と少し高くなります。
WiMAXにはレンタルはありませんが、契約前に15日間無料で試すことができます。
ソフトバンクエアーの月額料金は一見割高ですが、スタート割で12ヶ月間3,800円になります。
モバイルルーター
モバイルルーターは、持ち運べるWi-Fiルーターです。サイズは小さく軽量なので、場所をとりません。ギガビット級の物もあり、通信速度の速さにも期待ができます。
提供している会社は、UQWiMAXです。製品については、「Speed Wi-Fi NEXT W06」と「Speed Wi-Fi NEXT WX06」の2つです。
連続通信時間 | レンタル | サイズ(W×H×D) | 重量 | ギガビット | 通信速度 | 最大接続数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Speed Wi-Fi NEXT W06 | 9時間 | × | 128×64×11.9mm | 125g | 対応 | 下り最大1.2Gbps | – |
Speed Wi-Fi NEXT WX06 | 11.5時間 | × | 111×62×13.3mm | 127g | 非対応 | 下り最大440Mbps | – |
「Speed Wi-Fi NEXT W06」は、ギガビット級の通信に対応しています。
「Speed Wi-Fi NEXT WX06」は、ギガビット級には対応していませんが、Wi-Fiの2.4GHz帯と5GHz帯を同時に利用することが可能です。
テザリング
テザリングは、スマホがモバイルルーターになる機能のことです。なので、スマホを介してパソコンやゲーム機をネットに繋げることが可能です。
どこでも使うことができるのと、スマホ以外の荷物を減らすことができるのがメリットです。通信速度も十分にあり、YouTubeの動画はサクサク視聴することができます。
月額料金に関しては、ソフトバンクが500円で、au・ドコモは無料で利用ができるようになっています。
ただ、2つほどデメリットがあって
- バッテリーの減りが速い
- スマホの容量を使用
※スマホの容量とは、パケット通信量のことです。
とはいえ、スマホ自体が新しく、バッテリーが新品であれば、そこまで減りの速さは感じません。もし気になるようであれば、モバイルバッテリーを1つ持っておけば気にする必要はなくなるでしょう。
容量に関しては、すべて使ってしまうと低速モードになってしまい、スマホは完全に使い物にならなくなってしまいます。安心して使いたい人は、50GB以上のプランに入っておくことをおすすめします。
無線LAN
無線LANは、無線で電波を飛ばして、ネットに接続することができるルーターのことです。固定回線がなければ使うことができません。
逆に固定回線は、有線でしか繋げることができないので、Wi-Fiを使うために無線LANルーターが必要なわけです。
無線LANルーターの種類は様々で、値段も高いものから安いものまで幅広くあり、次世代のWi-Fi「Wi-Fi6」に対応しているルーターがあるのも特徴です。
Wi-Fi6に関しては、『【2020】Wi-Fi6のおすすめは?5機種を比較しながら解説』という記事で詳しく書いていますので、そちらを参考にしてみてください。
以上でネット回線5種類の解説は終わりです。
この記事で紹介した5種類がすべてです。通信速度や安定を求めるなら、「固定回線+無線LAN」、工事不要で手軽に使うのであれば、「ホームルター」や「モバイルルーター」、手っ取り早く使えて、お金もかけたくなければ「テザリング」。
通信環境を整えることによって、オンラインが充実します。今からでも遅くないので、知識を深めて早めに対策をしてみてください。
それではまた